☆ドージョーアッパレよりお知らせ(ブログ記事はこの下です)

ドージョーアッパレ主催

「格闘演芸道場WRE」Vol.6

お江戸両極亭譚2017

 

アブドーラ・小林のデスマッチ式演芸会!



◎開催期日:2017年11月22日(水) 18時45分開場 19時15分開始

◎会場:お江戸両国亭/墨田区両国4-30-4両国武蔵野マンション1F(京葉道路沿い)

◎木戸(入場料):前売/2,000円 当日/2,200円

◎出演

春風亭 傳枝(しゅんぷうてい でんし/落語芸術協会)
入船亭 扇蔵(いりふねてい せんぞう/落語協会)
春風亭 小柳(しゅんぷうてい こりゅう/落語芸術協会)

ゲスト:アブドーラ・小林(大日本プロレス

多分、絵を描くことになる人:小沢 聖(おざわ せい/イラストレーター)

☆チケット(当日窓口でのお引換)のご予約は、代表者のご氏名、人数をご明記の上で下記アドレスまでご連絡お願い致します。

wre.info2012@gmail.com

皆様のご来場を、アゴを長くしてお待ちしております。

 

葛西純選手と行くオーストラリア その3。

前回のあらすじ…前回をご覧ください。

「4・28ホワイトホース決戦」にてマッドドッグ選手との激闘を制した葛西純選手は、その翌日たった1日のオフを利用してメルボルン観光へ出向いた。ビクトリア州の州都であるメルボルン市は、イギリスの雑誌「エコノミスト」が調査した「世界で最も住みやすい都市」ランキングで6年連続第1位に選ばれている。世界一危険な男が世界一安全(?)な街を歩きまわるシチュエーションはなかなか興味深いものがあるが、実際に訪れてみたメルボルンは想像以上に魅力的な街だった。


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↑現地スタッフ宅で頂戴した、オーストラリアならではの朝食。葛西選手が箸で摘まみ上げている白い肉はクロコダイル、皿に乗った赤身はカンガルーである。特にゲテモノ料理という扱いではないようで、現地の皆さんも当たり前のように口にしていた。「どちらも脂肪が少なくて、いい肉ですね」と、葛西選手はアスリートならではの感想。

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↑我々が向かったのは、世界的にも有名なメルボルン動物園。土曜日ということで混雑を予想したが、施設そのものが非常に広大で窮屈さを全く感じなかった。仲間意識がそうさせるのか、クモザルを見つめる葛西選手の笑顔は実に優しい。

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↑デスマッチTシャツのデザインで当方も随分と頭蓋骨を描いてきたが、類人猿のそれは牙が鋭くてかなりの迫力である。負けじと凄んでみせる葛西選手…いやあ、日本産のクレイジーモンキーの方がやっぱり恐ろしいわ。

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↑自然環境を再現した飼育エリアの中に、何故か観光客たちの姿が。女性スタッフがマイクを片手に実況しており、何らかのイベントであることが分かる。しばらくすると人間たちは檻の中に隔離され、入れ替わりで飛び出してきたのは巨大なスマトラタイガー。人間たちが残した匂いに興奮した猛獣は、唸り声をあげながら方々をグルグル徘徊する。「葛西さん、こうやってトラの動きを見せるアトラクションみたいですね」「うーん、毎日同じようなことをさせられても、やっぱり気になるんですかね」「トラなりに『今日こそは何かにありつけるかもしれん』って思うんですかねえ」「うーん…」。

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↑アジアゾウの飼育エリアはかなり広く、繁殖が行われているのか子供が何頭もいた。じゃれあったり喧嘩をしたり、眺めているだけで本当に楽しい。土地の広さがあってこそだが、間違いなく10頭以上は飼育されているようだった。流石はオーストラリア、スケールが桁違いである。

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↑有袋類などの固有種が数多く生息するオーストラリア、その代表格といえる存在がコアラだろう。樹木にしがみついているイメージが強い彼らだが、睡眠時にはこうして丸まってしまうものらしい。この状態では何だか別の生き物のように見える。「『コアラのマーチ』のコアラは茶色いけど、実際は地味な灰色なんですね。思っていたより、可愛くないですね」…クレイジーモンキーのコアラ評は、かくも厳しいものであった。

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↑動物園見学を終えて、ウーバーと呼ばれる自家用車タクシーを待つ葛西選手。日本でいえば白タクということになるが、オーストラリアでは州により合法である。一般のタクシーに比較して安価なので、地元の皆さんに重宝されているようだ。実際に乗ってみるとドライバーはやはり素人っぽく、道を間違える度に反対車線へUターンしたりと、デスマッチファイターでさえ仰天するような運転を見せてくれた。

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↑観光名所として名高いフリンダース・ストリート駅前で、いかにも観光客然とした記念撮影。エドワード王朝風の荘厳な駅舎は、歴史的建造物に認定されたメルボルンの玄関口である。暗くなってからもう一度訪れてみたら、全体がライトアップされて一段と美しくなっていた。あまりにも見とれてしまって、まともな写真を撮れなかったことをお許しください。

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↑駅前の商店街(って書くと、ちょっと色気がないなあ)を少々巡って、駅前のバーで一休み。ここでも葛西選手はコーラで乾杯。本当にすみません。今回方々で飲んだオーストラリアのビールは、同行者の好みだったのかフルーティーな味付けのものが多かった。一方で、かなり穀物感の強い銘柄もあり(もはやビールとは思えない風味)、比較をすると日本のビールはコクやキレに特徴があるように感じた。酒が入れば当然トイレが近くなるものだが、あちらの小便器は総じて位置が高く、小柄な自分は爪先立ちをしないと縁にモノが乗っかってしまいそうだった(実はそれが正しい使い方だというヤケクソな説も)。こんな所でも、スケールの違いを実感させられるとは…。

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↑BCWのオーナー、マシュー・フィードノース氏(葛西選手の奥にいるヒゲの人物)にご招待頂き、ステーキハウスでディナータイム。弁護士でもあるオーナーはレスラー顔負けの体格と風格の持ち主だが、会場ではビシッとスーツを決めて微笑みを絶やさぬ紳士だった。食の細い俺は200グラムのステーキを所望。拳のようにブ厚いオージービーフは、思ったよりも柔らかくて非常に美味だった(パンではなくて、ご飯が欲しくなったよ)。付け合わせのボリュームも凄まじく、大皿になみなみと盛られたフライドポテトが注文した人数分運ばれてくる。オーナーはそれを追加注文するのだから、大物はモノの食い方も違うというか。

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↑元レスリング雑誌のライター、友人のマーティンに案内されてストリートアートの名所へ。近くに美術系の学校があるこの一帯は、路地や建物の壁に自由に作品を描くことが許されている。才能と労力が感じられる力作から落書き程度のものまで、様々なグラフィックが我々の目を楽しませてくれる。次々と上描きされるので個々の作品の寿命は短く、訪れる度に変化する風景が味わい深いという。我が国の状況を振り返ると、非常に羨ましい環境といえるだろう。サル・ザ・マンの血が騒いだのか、葛西選手は目を輝かせて写真を撮りまくっていた。

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↑ルチャ・リブレ風の装飾を施したメキシコ料理店。有名な「死者の日」(日本のお盆に相当する行事)に飾られる切り絵、パペルピカドが店内の窓際に吊り下げられている。最新版のビオレント・ジャックTシャツのバックプリントに、選手ご本人をモデルにしたパペルピカドを描いたので、会場等で目にする機会があればご確認頂きたい。

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↑夜が更けても、フリンダース・ストリート駅前は賑やかだ。街ですれ違う人種は多種多様で、我々のようなアジア系はかなり多く、ニカブで顔を隠したムスリムの女性も度々目にした。平和で豊かに見えるメルボルンのシティ(中心部)にもホームレスがいるのだが、空き缶を手にセントポール大聖堂周辺を右往左往する彼らは見るからに活発で、葛西選手と「まともに働けそうだけどなあ」という話になった。寿司屋のショーウインドーを目にして仰け反る我々にニヤリとするマーティン…来日経験を持つ彼は、本場の寿司をよく知っている。アメリカのSushiもそうだったけれど、両端から突き出すほどでっかいフライを巻いていたり、独創的にも程があるんだよなあ。

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↑いきなり一夜が明けて、いよいよ帰国の途に。何もやましいことのない我々は悠然と出国手続きの順番を待っていたのだが、「ハーイ、オハヨウゴザイマス」とえらく調子のいい係員に誘導されて、何故か列から離れた場所で身体検査を受けることに。散々我々の身体を弄った係員は、葛西選手に向かって「You look like yakuza」。ジャパニーズ2名は堪えきれず大笑い。「修羅場を潜ってきた凄みが、どうしても滲み出るんですかねえ」「いやあ、自分では普通だと思ってるんですけどね」「いや、まあ…普通じゃないでしょう、どう見ても」「うーん、まあ、そうかなあ。そうかもしれないですねえ…」。

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↑出国エリアに入ってから小銭を使い切ることを思い出し、自販機で購入したLIFTなる清涼飲料水(2.5ドル=およそ210円)。レモンの風味も炭酸も強くて、かなり自分の好みだった。帰国してから調べたところ、意外にも日本語版ウィキペディアの記載があり、かつては地域限定で国内販売されていた事実が発覚。現在はオーストラリアのみで流通しているそうだが、この機会にもう2、3本買ってくればよかったな。

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↑次第に遠くなっていくオーストラリアの大地に想いを馳せる葛西選手(寝ているだけという説も)。カンタス航空のCAは男性が殆どと聞いていたが、我々が乗った便は女性スタッフの方が多かった。通路を塞がんばかりの彼女たちの巨尻は「スラムで上がらないんじゃないですかね」とクレイジーモンキーを警戒させるほどの迫力。そんなCAたちが運んできてくれる機内食はなかなか美味で、行きも帰りも出されたものは綺麗さっぱり平らげてしまった。帰国してから計ったら、体重増えてたもんな。

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↑あっという間に(でもないが)成田到着。帰路は乗り継ぎのない直行便で、約10時間の搭乗。往路で慣れちゃったもんだから、ぜーんぜんへっちゃらさ(半荘何十回やったか分からないが)。「短い日程だったけど、凄く充実していましたね」という葛西選手の言葉は間違いなく本音であっただろう。2泊4日という強行日程ながら、可能な限りオーストラリアを堪能されたのではないだろうか。


南国が故なのか、オーストラリアの印象はモモのようなイチゴのような、そんなフルーティーな香りに象徴されていた。前述のビールしかり、飲食物も空気も人々の雰囲気も、何もかもがスッキリと優しい甘味を帯びていたような気がする。実は20年前のメルボルンは、方々でストリートファイトが展開される物騒な街だったそうだ。健全化を図ったフリンダース・ストリート駅前のバーでは、新しいオーナーが荒れた内装をリフォームしたりと浄化活動を進めたので、ここ数年は店内も周辺も随分と穏やかになったという。喧嘩の原因は、その多くが経済格差によるもので「ケッ、金持ちが威張りやがって!」「何を、この貧乏人が!」といった流れで毎晩のようにゴングが鳴っていたそうだが、今ではみんなで仲良く飲むのが当たり前になったとのこと。そういった変化を経ての「世界で最も住みやすい都市」という評価なのだろうが、一方で物価は日本人から見てもやや高い。土産に持ち帰ろうと375mlのビールを2パック(12本)買ったら、それだけで4000円くらいになった。商品によっては我が国よりもひと回り高価なので、しっかり計算をしながら買い物をしないとえらいことになってしまう。もっとも現地の平均賃金は比較的高額らしく、働けばそれだけお金になるという話だったから、今後も理想的な都市という評価を受け続ける可能性は高いかもしれない。

こうして振り返ってみても、実に有意義で楽しい旅だった。最初に相談を持ちかけてくれたマッドドッグ選手、自分のような者まで歓迎してくれたBCWのマシュー・フィードノース氏、スタッフにレスラー諸氏、親切な友人たち、そして一生忘れられないであろう貴重な機会を与えてくださった葛西純選手…いくら感謝してもしきれないという気はするが、全ての皆さんに最大級のお礼を申し上げたい。

Thank you very much, I love you all, Australia!!


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