☆ドージョーアッパレよりお知らせ(ブログ記事はこの下です)

ドージョーアッパレ主催

「格闘演芸道場WRE」Vol.6

お江戸両極亭譚2017

 

アブドーラ・小林のデスマッチ式演芸会!



◎開催期日:2017年11月22日(水) 18時45分開場 19時15分開始

◎会場:お江戸両国亭/墨田区両国4-30-4両国武蔵野マンション1F(京葉道路沿い)

◎木戸(入場料):前売/2,000円 当日/2,200円

◎出演

春風亭 傳枝(しゅんぷうてい でんし/落語芸術協会)
入船亭 扇蔵(いりふねてい せんぞう/落語協会)
春風亭 小柳(しゅんぷうてい こりゅう/落語芸術協会)

ゲスト:アブドーラ・小林(大日本プロレス

多分、絵を描くことになる人:小沢 聖(おざわ せい/イラストレーター)

☆チケット(当日窓口でのお引換)のご予約は、代表者のご氏名、人数をご明記の上で下記アドレスまでご連絡お願い致します。

wre.info2012@gmail.com

皆様のご来場を、アゴを長くしてお待ちしております。

 

葛西純選手と行くオーストラリア その2。

前回のあらすじ…前回をご覧ください。

実はこの日のメルボルンは興行戦争状態で、BCW以外にもふたつの団体が大会を開催していた。内ひとつはビッグマッチとのことでBCWの観客動員が不安視されていたのだが、蓋を開けてみれば葛西選手への期待感(怖いもの見たさ)もあって場内は超満員状態。とはいえオーストラリアにおいてハードコア及びデスマッチの試合は稀で、スタイルの実際を理解しているのはそれなりのマニアに限られると聞く。蛍光灯の使用が許される会場が殆どないらしく、ハードコア志向のマッドドッグ選手はアメリカから招聘した元WWE選手とラダーマッチで闘ったりしたそうだが、相手の方がハシゴの高さに慎重になりすぎて(?)、何とも締まりのない試合になってしまったとのこと。そんなハードコア発展途上の地に登場するクレイジーモンキーは、オーストラリアのレスリングファンたちにどのように迎えられるのだろうか。


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↑試合に先駆けて、東京で撮影された葛西選手の予告VTRが流される。専門のスタッフによる映像や照明などの演出は割と派手で、場内の雰囲気をかなり華やかにしていた。BCW、お金かけてます。

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↑地元のハードコアヒーローであるマッドドッグ選手は、ヒステリックとも思える熱狂的な歓声に迎えられて堂々入場。現地に行かねばわからないことで、「こんなに人気があるんだ!」というのが実は正直な感想だった。もちろん、選手本人は気合十分、今にも鼻血を吹き出しそうなハイプっぷり。

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↑クレイジーモンキー、オーストラリア初見参。耳に馴染んだ「Devil」が驚くほど新鮮に、そして異常にカッコよく聞こえてくる(涙モンですよ、実際)。「カッサイ、カッサイ!」の合いの手がないことは予想していたが、全く想定外だったのは葛西選手へのブーイング。熱心なオージーたちは、日本からやってきたデスマッチアイコンを外敵と認識していた。いやあ、これはこれで面白いことになりそうだぞ。

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↑Ultraviolent Rules Matchと銘打たれた一戦、序盤の展開は手足を取り合うグラウンドの攻防。嵐の前の静けさといった趣で、地元のファンたちは「これがマッドドッグのやり方だよな」と囁きあっていた。ブーイングを耳にしてヒールを決め込んだのか、葛西選手は客席に向かってこの態度。外国へ行って中指立てて帰ってくる商売は、まあ、そうはないでしょう。

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↑BCWのリングには日本のメジャー団体のような場外フェンスが設置されており、観客席になだれ込んでの場外乱闘は滅多に見られないものらしい(かつてのフェンスアウトのような悪法はない模様)。もちろんハードコアな両雄にとっては、そんなものお構いなし。売店やバーが置かれたスペースで流血戦が展開されたが、選手たちが場外フェンスを越えただけでどよめく観客たちの反応が、これまた新鮮だった。

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↑試合開始前に自らばらまいた画鋲の海へ、高速のジャーマンスープレックスで放り込まれるマッドドッグ選手。してやったりの葛西選手は、この表情。場内には「Let's go Maddog!」「Crazy Monkey!」のチャントが交互に響き渡る。いやあ、マッドドッグ選手、なかなかの受けっぷりである。

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↑コーナーでの殴り合いからトップロープを制したマッドドッグ選手だが、機転を利かした葛西選手のデッドリードライブで場外の有刺鉄線ボードへ叩きつけられてしまった。試合前に確認した現地の有刺鉄線は針が長めで、先端はかなり鋭い。ボードはブ厚く、真っ二つになった際の音は凄まじいものがあった。大興奮の観客は、もちろん「Holly shit!」の大合唱である。

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↑何事もスケールの大きいオーストラリアだが、この会場の天井だけは何故か低く、葛西選手が持ち込んだラダーは場外に設置されることに。ダイブを狙う葛西選手に、猛然と襲い掛かるマッドドッグ選手…まさに樹上の猿と、それを追う犬の争いを思わせる光景である。この状態から雪崩式ブレンバスターを決めたマッドドッグ選手は、試合のペースを徐々に握っていく。

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↑どこからか取り出したオイルを画鋲ボックスにぶちまけたマッドドッグ選手は、全く躊躇なくライターで着火。何を狙うのか自分の脚にもオイルを垂らし始めたが、そんなマッドドッグ選手に主導権を握らせまいと葛西選手は先手を仕掛ける。ロープワークの最中に右脚を燃やすことに成功したマッドドッグ選手は、そのままフライングニールキック一閃。この巨体で見事な跳躍力、フォームである。右脚へさらにオイルを補充したマッドドッグ選手は、コーナーからレッグドロップまで敢行。昨今の葛西選手の試合で火が使われた場面は、全くといっていいほど記憶にない。非常にレアで絵になる攻防だった。

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↑おー、いよいよ蛍光灯の登場である。うつ伏せにダウンしたマッドドッグ選手に蛍光灯の束を重ねた葛西選手は、得意のパールハーバースプラッシュ。凄まじい破裂音が響いたが、カウントは2…えっ、決まらないんだ!? 総立ちの観客たちは、もはや何が何だかわからない状態で叫び続けている。

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↑ついには竹串まで投入した葛西選手。まさに狂猿そのものの表情で、スキンヘッドの頭頂部にバンバンと叩き込む。トランス状態の観客とクレイジーモンキー、そしてマッドドッグが完全に一体となって、何とも形容しがたい独特の空間が出来上がっていた(二人とも目が飛んでるもんなあ)。いやもう、楽しいのなんのって。

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↑蛍光灯ボードに巨体のマッドドッグ選手を叩き落とした葛西選手は、この日2発目のパールハーバースプラッシュ。タフな狂犬もいよいよ力尽き、葛西選手が見事に3カウントを奪取した。此の期に及んでも葛西選手へブーイングを浴びせる地元ファンの熱さに、大いに感動。もちろん会場には熱狂的な葛西フリークたちも押しかけており、耳をつんざくような歓声が途切れることはなかった。

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↑敗れはしたものの、勝負でも過激度でも世界のクレイジーモンキーに肉薄したマッドドッグ選手、彼のデスマッチを是非日本でも観てみたいものだ(過去に大日本プロレスに参戦、横浜文体の2階からダイブしたことを覚えている方もおられるだろう)。試合後に伺った葛西選手のマッドドッグ評はかなり高く、竹田選手や佐々木貴選手、マンモス選手とも手が合うのではないかとのこと。また葛西選手自身も再戦にはやぶさかでない様子で、マッドドッグ選手をめぐる今後の展開に期待を抱かせる一戦だった。

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↑試合後は血だらけのまま売店へ直行、ジャパニーズ・デスマッチをとことん体現する葛西選手にファンたちは大喜び。シドニーから7時間もドライブして駆けつけたファンもいて、グッズ売り場は後楽園ホールにも劣らぬ熱気に満ちていた。この日販売された対戦記念Tシャツも含めて、2枚の画像に写っているTシャツは当方デザインのもの。我ながらちゃっかりしたセレクションである。

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↑葛西選手がとりわけ感動していたのが、こちらのサインボード。最前列に陣取ったファンが場外フェンスに貼り付けていたもので、もちろん葛西選手は快くサインをプレゼント。もう1枚の写真、こちらのおばあさんは関係者にも知られた名物ファンで、レスラーから貰ったサインを腕に彫ってしまうというツワモノ。「これがロブ・ヴァンダム、これがシェーン・ダグラス、これはゲーリー・ハートね」と嬉しそうに刺青を指差して教えてくれた。ジュン・カサイのオートグラフも、近々彼女の腕に刻まれるのだろうか。

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↑オーランド・ジョーダン選手に記念撮影をお願いした葛西選手。まさに海外ならではの組み合わせだ。流石は元WWEスーパースターのジョーダン選手、風格、サイズ、清潔感と全てを兼ね備えているが、まあ、正直なところ、この日一番働いた人と、そうでない人との2ショットでもある(←おいおい)。

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↑数年来の友人であるマッドドッグ選手の激闘をねぎらう。画鋲、有刺鉄線、竹串、蛍光灯を食らい、脚には火傷を負い、まさに満身創痍の狂犬だったが、その表情と言葉には充実感と達成感が表れていた。リング上では怖いもの知らずの乱暴者だが、素顔は理性的なナイスガイ。何度でも言いたいが、ぜひとも後楽園ホールで彼のデスマッチを拝みたいものである。

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↑折角なので、こんなショットも。決勝トーナメントを勝ち抜き、見事BCW初代ヘビー級王者となったスレイド・マーサー選手、聞けば日本のランズエンドで「ツリーマン」として闘ったことがあるとのこと。えーと、あなたが巨木フトシさんですか! 物凄く真面目な人物で、受け答えは「ハイ、ハイ!」。ベルトという箔をつけての再来日に期待したい。青い髪の毛の女性は、トーナメント決勝で敗れたシド・パーカー選手のマネージャー、エリカ・レイド嬢。浅黒い肌と独特のペイントから察せられる通り、アボリジニ(オーストラリアの先住民族)の血を引いているという。リング上では怪しげな悪女だが、SNSでは日常の可愛らしい素顔を披露している。彼女に限らず会場で出会った女子選手は総じて美しく、わざわざ海を渡ってきた甲斐があったと大いに感動させて頂いた。それにしても俺は弱そうだなあ。

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↑大会終了後はメルボルンに戻り、バーでささやかな打ち上げ。ご自身のブログでも書かれているように、離日前から帯状疱疹を患い、抗生物質を服用していた葛西選手はコーラで乾杯。こちらはちゃっかり地ビールを味わって…いやはや、どうもすみません! ちなみに当方デザインの対戦記念Tシャツはほぼ完売状態で、本当に嬉しい限り。Thank you so much!


とにかく贅沢過ぎるデスマッチだった。試合が終わってすぐに葛西、マッドドッグ両選手にそれぞれ伝えたのは「日本のファンがこの試合の内容を知ったら、確実にジェラシーを覚えますよ!」ということ。個人的には初代タイガーマスクのMSG初登場を思い出した。予備知識を持たないアメリカのファンに向けて、持てる全てを発揮して蔵前のデビュー戦同様のインパクトを残したタイガーの姿が、オーストラリアで躍動する葛西選手にオーバーラップした。そしてマッドドッグ選手の奮闘ぶりは、まさに賞賛に値する。葛西戦へ向けて高まったモチベーションが一気に爆発した格好で、彼自身にとってもベストバウトだったのではないだろうか。退場する彼の目に光るものがあったように見えたのは、決して錯覚ではなかったはずだ(まさか傷が痛いだけだったなんてことはないだろう…まさか)。

16時間も飛行機に乗ってきた甲斐があったと、この貴重な機会に本当に感謝している。DVDを取り寄せられるならもう一度観てみたいし、日本の皆さんにも是非ご覧頂きたい。国内では見られない海外ならではの珍しい攻防もあり、葛西フリークの皆さんにとって非常に興味深い一戦だろう。そして何より葛西純がヒールになったという現象が、最高にレア。日本はもちろん、アメリカでもドイツでも絶対的なカリスマとして崇められてきた葛西選手にとって、今回の遠征は極めて貴重なシチュエーションだった。DVDが発売されたら、絶対に購入するべきですぞ!

さて次回は、メルボルン観光の様子をご紹介。「世界で最も住みやすい街」と評されるメルボルン、果たしてその実態は…?

次回に続く!


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