松永光弘氏「スクランブルバンクハウス」参戦。

タイトルを目にして「ミスターデンジャー、デスマッチ復帰か!?」と色めき立つ向きもおられるかもしれないが、こちらの「スクランブルバンクハウス」は、今月23日に中野ムーンステップで開催されたライブイベントだったりするのでご注意願いたい。あらゆる意味で周囲を唖然とさせたままミュージシャン道を突き進んでいる松永さんだが、この日もステージ上には多数の自作珍楽器が登場。思わぬセッションまで実現したライブの全貌を、可能な限りお伝えしてみたい。ちなみにデンジャー氏着用のTシャツは、色違い(ダークブラウン)をドージョーアッパレにてお取り扱いしております(残り僅か)。
http://appare-kikaku.com/index.cgi?001#020


160323danger001.jpg
↑動画からのスクリーンショットにつき、画像が鮮明でなく恐縮。「現役時代に『声さえ潰せばキャラクターは完璧だ』とポーゴさんに言われたんです」といきなり衝撃発言の松永さん、美声を活かして歌うは「愛のテーマ」(「ゴッドファーザー」)。手にするのは、弦楽器に改造されたラバーカップ(いわゆるトイレのスッポン)である。松永さんの歌唱力は確実に向上しており、観客は笑うことを忘れてじっくりと聴き入っていた(まあ、その様子自体がおかしいともいえるのだが)。

160323danger002.jpg
↑お馴染み鎌のハープに、何故か般若の面を取り付けるという謎のアレンジ。勿論音が変る訳ではないが、あらゆる意味で「デンジャー感」が増したことは間違いない。予想外に美しい音色に合せて歌われたのは「ネッスン・ドルマ」。これまた想定外のオペラ曲、デンジャー史上最大の声量がライブハウスに響き渡った。

160323danger003.jpg
↑合体楽器で奏でる「水戸黄門」は、デンジャーライブの定番曲である。ポルトガルギターの一種だというバンドゥリアを、贅沢にもパーツに利用。「♪人生楽ありゃ苦もあるさ(ジャーン!)」とやるだけなのだが、端正な声色も相まってこれが妙におかしい。一度は会場で体感して頂きたいナンバーといえる。

160323danger004.jpg
↑飲食店経営者ということもあり奇麗好きな松永さんに相応しいアイテム、それがホウキとチリトリのギター。このタイプの楽器が興味深いのは、本当にチリトリの音がするところ。実際に聴いて頂かないことには伝わらないが、とにかくチリトリの音としか表現のしようがない。曲は「愛のテーマ」…といっても、こちらは「ロミオとジュリエット」。これまた熱唱であった。

160323danger005.jpg
↑今回最大の問題作が、こちらの鯉。木彫りに弦を張りアンプを繋いだものだが、こんな代物を抱えて歌われるのは松山千春の「恋」。歌い出しからオチが見えるのだが、そのジワジワとした期待感は現役時代のデスマッチを想起させるもの。「ピラニアの水槽に叩き込まれるのは、まあ、松永だよな」と分かっているからこそ妙に興奮するという、あの屈折した気分が久しぶりに甦った。

160323danger006.jpg
↑一時期楽器作りのアイデアに行き詰まったという松永さんが開いた新境地、それが「既存のギターをちょっと弄る」というもの。ギターのホール部分から、ひょっこり顔を覗かせているのは木彫りのライオン。楽器作りの為に何処を回ってきたのか大いに疑問だが、一本だけ残った弦を巧みに操って見事に歌い上げていた。

160323danger007.jpg
↑これまた何処で見付けてきたのか、電車のホーンを鳴らしながら「宇宙戦艦ヤマト」を熱唱する松永さん。なるほど船の汽笛のように聞こえる気もするが、この場にある全てのコーディネイトはハッキリ言ってムチャクチャである。まさにミスターデンジャーの本領発揮といったところか。

160323danger008.jpg
↑木彫りシリーズは、まだ出尽くしていなかった。ダブルネックならぬダブルテングのギター登場に「かっけー」「すげー」「…これ、何処で弾くの?」といった声が方々から聞かれた。妙にエキゾチックな音色と共に歌われたのは、ビートルズの「Something」。終盤の衝撃的なシャウト(?)に、聴衆たちは仰け反って驚きを表現していた。

160323danger009.jpg
↑楽屋では「松永さん、普通のギターも持ってるじゃん」という声が聞かれたそうだが、ひょいと裏返してみれば、この日の決定版ともいえる木彫りのライオンが「こんにちは」。弦はネックの裏側に張られて、ご覧のように担いだ状態で演奏される。馬頭琴を無理矢理彷彿とさせるが、しかし何だかもうサッパリ分からない。曲は「My Way」…ラストを飾るに相応しい、タイトルからうってつけの選曲であった。

160323danger012.jpg
↑横浜から飛んできた矢口壹琅&横浜ロッカーズは、港町の風情を思わせる渋いナンバーで聴衆を魅了した。プロレスラーとしても著名な矢口さんが、満を持してステージに呼び出したのは…

160323danger011.jpg

160323danger010.jpg
↑シンガーの原田千栄さん、そして再び登場の松永光弘さん。ラバーカップのギターを手にステージ中央で仁王立ちした松永さんは、ベテランミュージシャンたちに挟まれながら堂々の存在感を示した。矢口さんの煽り、リードは見事に会場を一体化。出演予定だった故ハヤブサ選手も、この光景を目を細めて眺めていたのではないだろうか。


松永さんが出演するイベントには幾度か足を運んだが、今回際立っていたのは何よりも木彫り…もそうだけれど、何といっても声量と音程の安定度が更に高まったことであろう。発声から訓練しているだけあって迫力満点、予想以上に本格的な歌唱法が故に「これ、笑っていいのかな?」といった戸惑いの空気が所々で感じられる程だった。松永さんご本人によれば「笑えるところは笑って欲しい」とのことなので、皆さんご遠慮なくライブをエンジョイして頂きたい。

「次は何をやるんだろう?」という期待感は、プロレスラー時代と全く変らない。あの頃を知る者も知らない者も、一度はデンジャーライブへ足を運ぶべきである。


[音楽][プロレス、格闘技][イベント]
スポンサーサイト
プロフィール

小沢聖

Author:小沢聖
SEI OZAWA / Illustrator

Facebookやってます。

Twitterには手を出しておりません。

mixiは開店休業中です。

ご連絡は
appare☆mx3.ttcn.ne.jp
までお願い致します。
(☆→@に入れ替えてください)


『ドージョーアッパレ』
イラスト、デザイン作品集


『Tシャツ販売所!』
オリジナルTシャツ販売


『格闘演芸道場WRE』
ドージョーアッパレ主催イベント
 

絶賛公開中!
↑ペンタトニックス「Rather Be」PVに、当方デザインのウェルモパンダ&足拭きマット登場!(2:25辺り)

↑キャラクター&WEBページデザイン担当


↑ウェルモパンダが表紙に登場!
散歩の達人MOOK
『濃い上野』(交通新聞社)


↑アメどん&ウェルモパンダが表紙に登場!
『monoマガジン』アメ横へ行く!
2013年2/16号(ワールドフォトプレス)


↑イラスト担当
絶賛販売中!
最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
俺用