「プロレス入門」。

我々世代のプロレス好きなら、知らない者はいないであろう「プロレス入門」(小学館)について、ちょいと書いておきたい。

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↑馬場、猪木両巨頭の笑顔とVサインが眩し過ぎる、実に感じのいい表紙。クラス中の子供たちが読んでましたね、これは。

個人的にも生まれて初めて買ってもらったプロレス本として深い思い入れのある一冊だが(所持品は昭和54年2版4刷)、今朝方資料として眺めていたところ、数名の挿絵担当者たちの中に「弘兼憲史」の名前を発見して目を疑ってしまった。

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↑弘兼憲史って…「課長島耕作」の? えーと、本当に? これまで30数年この名前に気付かなかったのは絵描き失格ともいえる失態だが、まさかプロレス本に「課長島耕作」とは思いもよらないし、そもそも該当するような絵柄が記憶にない。

というわけで幾つかのイラストを検証してみたが、恐らく…こちらですよね? 

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↑ジャイアント馬場の横顔に見られるドングリ眼、これはかなり「課長島耕作」っぽい。他の作家のイラストと異なり、付けペンのタッチや背景の効果線が漫画家然としている。失礼ながら弘兼作品をあまり読んだことがないので判断材料に乏しいのだが、ファン、愛読者の方であれば更に決定的な共通点を見付けられるかもしれない。

それにしてもアイアンクローといい、32文砲といい、解説にあきらかな嘘八百が並んでるよな。まあ、これが昭和のプロレス文化というものですよ。

調べてみると、弘兼氏の出世作「人間交差点」の連載開始が1980年(昭和55年)。つまり「プロレス入門」は、大作家誕生前夜に出版された一冊であることが分かる。小学館での漫画家デビューは遡って1974年。こういった単行本へのイラスト仕事を回されて、未来の巨匠は来るべきブレイクに備えていたのだろう。

周辺では「プロレスラー島耕作」に期待したいという声も挙っているが、遅ればせながら感動的な発見であった。まさか「プロレス入門」に、このような「人間交差点」が隠されていたとは…。


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