頑固プロレス。

観戦に至った経緯は端折るが、昨日はご縁があって頑固プロレスという団体の興行へ行ってきた。会場は京王線西調布駅徒歩3分の西調布アリーナ。あの田村潔司が主宰するU-FILE CAMPの道場である。

頑固プロレス
↑スタンド席の無いアリーナ、そんなのアリーナ?(←2点)

頑固プロレス…果たして、何処がどう頑固なのか。予備知識が殆どないままチケット料金を払って地下の会場へ入ると、そこに漂うのはジム特有の饐えた汗の匂い。頑な団体名もあってストイックな闘いが期待されるが、リングサイドには親子連れや子供たちのグループがちらほら。地元密着ならではの麗しい光景である。

とはいえ、いきなり出鼻を挫かれたのは…リングアナとレフェリーによる試合前の前説(?)が、ちょいと長くてですねえ。非常に丁寧な解説をされているのだろうが、音響設備の事情もあって声が殆ど聞き取れなかったのも残念。常連と思しき一角の過剰な反応を間の手に進行する格好で、出来ればプロレス慣れしていないお客さんたちに向かって語りかけて欲しいところではあった。

肝心の試合だが、オープニングマッチに登場したふたりはどちらも初見の選手(詳しくないんですよ、すみません)。両者とも背丈は決して高くないが、修練の感じられる身体付きをしている。やや大きいマスクマンの放つチョップはなかなかの迫力で、ジムの低い天井に反響して会場の空気を震わせていた。

第二試合には本日のお目当て、バンビ&ヤマダマンポンド両選手が登場。珍妙な対戦相手、練り歩き系の緩やかな場外乱闘、「やっぱりこーなっちゃうのね」的な安堵感を伴う結末で、ややクーラーの効き過ぎた客席を温めていた。

頑固プロレス
↑リングに高さがないので、場外乱闘への移行は妙にスムーズ。子供たちの緊張が一気に高まる瞬間である。

頑固プロレス
↑フリーキーな選手(&観客)に囲まれて、屈折した色気を放つ紅一点のバンビさん。ムチを振るう姿が異様にイキイキしていて、実に玉乱ものがある。

続く第三試合、ジョータvs竹嶋健史は、この日最も楽しめた一戦。かつての新生UWFを思わせるロストポイント制の試合だったが、グラウンド中心の展開が会場の規模と観客の目線の高さにフィットして、妙に見応えがあった。

頑固プロレス
↑要所を押さえた説得力あるマットワークで、地味ながら子供たちまで釘付けに。「こういう会場では、こういう試合をやったらいい」と、単純にそう思わされた。

で、早くも第四試合がメインなのだが、フィニッシュ直前のリバース・タイガー・ドライバーが物凄くダイレクトに決まってビックリ。「顔面から突っ込んだけど、大丈夫かなあ」と心配していたら試合が終わっていたのだが。タイトル移動ということで、お客さんは大喜びでしたね。

ある程度は予想できたが、やはり独特の空間ではあった。レスリング志向が感じられる選手もいるので、今以上にじっくりストイックな部分を追求しつつ、団体の存在感及び会場の満足度を更に高めて欲しいと思ったが…まあ、あくまでも個人的な感想である。

頑固プロレス
↑久々に会ったら、いよいよ取り返しのつかないコスチュームになっていたヤマダマンポンドさん。当方デザインのTシャツ、まだ若干在庫があるようなので、会場でお見かけした際はひとつよろしくお願い申し上げます。

…あ、こちら↓でも販売しておりますので。在庫はもう僅か、勇気を持ってあなたも是非。
http://appare-kikaku.com/index.cgi?008#009


[プロレス、格闘技][イベント]
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ハゼを釣りました。

カレンダーを眺めれば、もう9月…この夏、何かやり残したことはなかっただろうか? というわけで、ふと思い立って都内某所へハゼ釣りに行ってきた。23区内の街中にも、天然魚を釣れる河川があるんですよ。

道具一式を抱えて、昼過ぎに釣り場へ。このところ雨が続いたので、川面がカフェオレのように濁っている。こんなコンディションだと、あまり釣れないんだよねえ。

ハゼ 釣り
↑とはいえ餌は買ってしまったし、ここで引き返す訳にもいかない。仕事の合間とはいえ、平日の昼間からひとりでこんなことをしていると、まるで道楽者か世捨て人になった気分になる(まあ、実際そんなモンだけど)。

仕掛けを投入して10分、案の定ピクリともアタリがない。「せめて晩酌のツマミくらいは持って帰りたいなあ…」と眉をしかめていると、すぐ隣りで竿を出していた初老の男性が「今日はダメ(釣れない)よー」と声を掛けてきた。

釣具屋が開くのを待って朝10時から釣っているそうだが、2時間で10数匹しか上がっていないという。「潮も悪いんだなあ。たまに来てこれじゃあねえ」と言いつつ、しっかり15センチ級の大物を釣り上げているところを見ると、このおじさん、かなり年季の入った太公望のようである。

「あンた、大学生?」と、とんでもない質問をするおじさんに「いやいや、もういい歳ですよ」と返答。何でもこちらと同い年くらいの息子さんがいるそうで、外国語を学びたいと大学在学中に海外渡航を繰り返し、卒業後は国家試験に合格、現在は「何だかよく分からない」仕事をしているという。

「俺は中学しか出ていないし、死んだ女房も『高校を出たら早く家の仕事をしろ』と言っていたんだけどさ…息子が本を読んでるところなんて見たことないけど、いつの間に勉強してたんだろうなあ」と、首を捻るおじさん。「本当に優秀な人には、余裕があるんでしょう」「そういうものかねえ。『世の中で役に立つのは読み書きと社会科、あとは算数だから、それだけやればいい』と、そのくらいしか言わなかったんだけどな」。

ハゼ 釣り
↑肝心のハゼは、申し訳程度にしか上がらず。「もう、どうにでもして…」といった観念の表情が、見る者の涙と笑いを誘う。

2時間3時間と竿を振るっても、釣果はまるで上がらない。適当なところで道具を仕舞って帰宅の徒についた。魚籠の中身をビニール袋(割と丈夫なタワーレコードのもの)に移して、コンビニで購入した氷を混ぜる。それを手に地下鉄へ乗り込むのだが、まさか車中にハゼがいるとは目の前のOLちゃんも気付くまい。

結局10数匹しか持ち帰れなかったが、ビールのツマミにするには丁度いい分量ではある。台所鋏で頭をブッタ斬り、そのまま腹を割いてワタを抜き、軽く衣を付けて油で二度揚げ。骨までパリパリいけるが、見た目からは意外なほど淡白で上品な味わいである。

まあ、リベンジを兼ねて、もう一度くらいは出向きたいものだ。次は売るほど釣ってやる(売れないけど)。


[日常]

岡村靖幸。

振り返ってみれば前科三犯というド級の経歴を引っさげて、あの岡村靖幸がまたまた復活を果たした。ファンとして待ち望んでいたことではあるが、「おめでとう」というのは何かしっくりこないし、「今度こそ反省しろよ」と叱咤するほど自分は偉くもない。

勿論「二度と聴かない、ファン辞める!」なんてナイーブなタマでもないのだが、彼の犯した罪が発覚する度に「そんな業界人にありがちな悪さしないでよ」と残念に思ったのは確かである。言動やファッションはやや不可思議でも、作る詩や曲は当たり障りのない売れ線ばかりというミュージシャンが目立つ昨今、岡村靖幸は「全てがヘン」という部分で全くブレることがなかったのだから。

まあ、一億総道徳監査人のご時世では言いにくいことだが、ミュージシャンがどんな罪を犯そうが、作品自体にウソや矛盾が生じなければ仕事の価値は下がらないと、個人的にはそう考えているわけで……そうだろ?

というわけで、ただひたすら「岡村靖幸の曲を聴きたい」という一心で、自宅メンション(本当は団地)を飛び出し、2011岡村靖幸LIVE「エチケット」(初日)へ足を運んできた。

STUDIO COAST
↑会場のSTUDIO COASTは新木場駅より徒歩5分。デスマッチやったりマラソンやったり、遂には岡村靖幸がデンス(ダンス)を踊ったり…長閑な潮の香りに包まれつつ、なかなか忙しい街ではある。

チケットの整理番号は2000番台。のんびりと会場に入って、一階最後方の壁際を確保。「ちょっとステージが低いなあ、見えるかなあ」と案じつつ、とりあえずハイネケンで乾杯(独りで)。

周囲を見渡すと、やはり女性客が多い。主役が40代後半なので平均年齢は高そうだが、まだ学生ではないかと思われる若者もチラホラ。彼らがどうやって岡村靖幸に興味を抱いたのか、ちょいと興味を引かれるところではある。

予定を10分(?)ほど過ぎたところで幕が上がり、いよいよ開演。ステージの真正面に陣取ったが、飛び上がっても岡村の姿が見えない。バスケ部所属で背が179センチもあればともかく、生徒会所属で163センチではどうにもならないのだ(実際青春してなかったしさあ)。

しかし聞こえてくる声は、岡村靖幸そのもの。当たり前だが、「本物だ」と思うとやはり感動。注目のオープニングナンバーは「どぉなっちゃんてんだよ 」。予備校生時代、千葉パルコの雑貨屋で、発売直後のこの曲を聴いて口ポカーン状態になったことを憶えている。実際にCDを購入するほどファンになるのは、それから5、6年ほど経ってからだが、「♪どどど、どぉなっちゃってんだああよ」が、その間どうしても頭から離れなかったのだ。数ある岡村ナンバーの中でもこの曲が最も変態だと、個人的には今もそう思っている。

「カルアミルク」「だいすき」といった名曲は、やはり欠かせない。定番をしっかり聴きたいというのは、ファンの素直な欲求だろう。「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう 」と妄想しながら、ギターをジャカジャカ弾きまくる岡村は健気で美しい。「いじわる」のねっとりしたエロっぷりも年期が入ってより玉乱ものがあったし、「こういうキャリアの重ね方があるんだなあ」と改めて衝撃を受けた(結果的にブランクが役立っている部分もあるとは思うが)。

過去の「復活ライブ」でも感じたことだが、ギタリストによる緩いMC(「新しい木場と書いて新木場、"日本のウッドストック"新木場へようこそ」等)は勿論、岡村の身のこなしや弾き語り(「お前の熱気で」「酸欠寸前だぜえ」を連呼)に対しても、「笑える時は笑っちゃう」という自由さが会場全体に漂っているのは素晴らしい。

だってさあ、やっぱりおかしいじゃない、岡村ちゃん。ついつい吹き出しちゃうけど、誰だって心の中で「次元が違い過ぎるぜ」と感動しているのは間違いないわけで。女性ファンであれば「イッちゃってる靖幸、可愛い」と目を細めているかもしれず、その距離感こそが演者いうところの「DATE」を表しているというか…まあ、無難なロックじゃ楽しくないだろ、ベイベエ。

岡村靖幸
↑ホール出入り口付近まで移動して、やっとステージ上の姿を確認。随分と細くなった印象だが、この絵だとややスリム過ぎるかもしれない。「何だか物凄いこだわりがあって眼鏡を掛けているに違いない」と思わせるところが、この人物の面白いところ。実際はどうなんだろう?

全体的な雰囲気や演出は2007年のツアーとあまり変わらなかったが、2時間ほどのライブは完全復活(って、これまで何度目にしたフレーズだったかなあ)を証明する力のこもった内容だったと思う。あっという間で熱くて微笑ましい、しっかり主役の色に染まったひと時だった。

改めて、岡村靖幸の仕事にはウソがないと思いましたね。ぶーしゃからかぶー。


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