危ない人たちと晩夏を過ごそう。
八月下旬から翌月にかけて、ハードコア界隈はなかなか賑やかになる模様で…8/24&25に新木場1stリングで開催されるデスマッチトーナメント『PAIN LIMIT』には、先頃CZW『Tournament of Death X』で見事優勝を飾ったMASADAさんが参戦。

↑昨年の同トーナメントでは、決勝で葛西選手を倒して優勝。気が付けば、日米デスマッチ界をお股に掛けるとんでもない大物になっていた。
初日の一回戦では、雪辱に燃える葛西選手といきなりの一騎打ち。「ケガしないで!」と言っても500%無駄なので「もう、とことんギリギリまでやって!」というエールを送りたい。アイテムがなくとも、殴る蹴るだけで十分デスマッチ…説得力溢れるケンカファイトに期待。
ちなみにこちらの大会では、当方デザインの記念Tシャツが発売される予定。気の狂った皆様、ひとつよろしくお願い申し上げます。
そして9月のゼロワン『天下一ジュニアトーナメント』には、あのネクロ・ブッチャーさんが参戦。

↑他の写真はなかったのかという気がするが、好物のバナナオレを手に満面の笑みを見せるネクロさん。血が出ると甘いものが欲しくなるのだろうか(ちなみに、この直後からビールを大量摂取)。
こちらはトーナメントにエントリーするわけではないが(あの巨体を見れば当たり前)、特別試合とかスペシャルマッチといった枠で味のある暴徒っぷりを発揮してくれるだろう。田中将斗選手とのアメリカン・ハードコアな闘いは実現するだろうか?
それにしてもゼロワンとは、意外な団体からお声が掛かったものだが…アメリカではドラゴンゲートにも出場しているネクロさん、国内インディの老舗どころは総ナメに近い状態かも。MASADAさん共々、晩夏の東京をメッチャクチャにするまで暴れまくって頂きたい。
まあ、いずれ東京でもネクロvsMASADAのシングルマッチが実現しないかな…ってのは、流石に贅沢ですかね。
[プロレス、格闘技]

↑昨年の同トーナメントでは、決勝で葛西選手を倒して優勝。気が付けば、日米デスマッチ界をお股に掛けるとんでもない大物になっていた。
初日の一回戦では、雪辱に燃える葛西選手といきなりの一騎打ち。「ケガしないで!」と言っても500%無駄なので「もう、とことんギリギリまでやって!」というエールを送りたい。アイテムがなくとも、殴る蹴るだけで十分デスマッチ…説得力溢れるケンカファイトに期待。
ちなみにこちらの大会では、当方デザインの記念Tシャツが発売される予定。気の狂った皆様、ひとつよろしくお願い申し上げます。
そして9月のゼロワン『天下一ジュニアトーナメント』には、あのネクロ・ブッチャーさんが参戦。

↑他の写真はなかったのかという気がするが、好物のバナナオレを手に満面の笑みを見せるネクロさん。血が出ると甘いものが欲しくなるのだろうか(ちなみに、この直後からビールを大量摂取)。
こちらはトーナメントにエントリーするわけではないが(あの巨体を見れば当たり前)、特別試合とかスペシャルマッチといった枠で味のある暴徒っぷりを発揮してくれるだろう。田中将斗選手とのアメリカン・ハードコアな闘いは実現するだろうか?
それにしてもゼロワンとは、意外な団体からお声が掛かったものだが…アメリカではドラゴンゲートにも出場しているネクロさん、国内インディの老舗どころは総ナメに近い状態かも。MASADAさん共々、晩夏の東京をメッチャクチャにするまで暴れまくって頂きたい。
まあ、いずれ東京でもネクロvsMASADAのシングルマッチが実現しないかな…ってのは、流石に贅沢ですかね。
[プロレス、格闘技]
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聾唖者プロレス団体HERO。
昨日は聾唖者(聴覚障害者)によるプロレス団体HERO(ヒーロー)の会場へ行ってきた。一昨年引退した松永光弘さんは、ボランティアの形でHEROに継続参戦している。ノーギャラでリングに上がっていることもあり、引退後の参戦について周辺やファンの反応は概ね寛容だった。
松永さんから「よかったら、会場でTシャツ売る?」というご提案を頂いて北千住のマルイシアター1010へ向かった俺だが、これが生涯忘れ得ぬ一日の幕開けになるとは想像すらしていなかった。

↑会場ロビーに頂戴したTシャツ売り場。スタッフの皆さんは殆ど健常者だが、レスラーや一部関係者が聾唖者ということもあり、現場での交流は手話やゼスチャーが中心。隣りでDVDを売っていたお兄さんも聴覚障害者だったので、背後からいきなり近付かないとか、何事も目を見て伝えるとか、その場で幾つかの心得を悟った。実際に接してみないと分からないことは、やはり多い。

↑狭い会場ながら、超満員ぎっしりの観客動員。お客さんの多くも耳が聞こえないので、リングアナの説明やコールを四方に立ったスタッフが手話で伝える。コミカルな試合で時折笑いは起こるが、基本的には無音の世界。これまでに経験のない、非常に不思議なプロレス空間だった。

↑ メインエベントで外敵の松永さんを迎え撃つのは、聾唖者プロレス界の重鎮であるヤミキ選手。一見、選挙活動中の市議会議員候補のようだが、実は新日本プロレスで練習生時代を過ごしたこともある強靭なアスリート。聴覚障害のためにデビューこそかなわなかったものの、当時リングに上がっていればポーゴ選手やグラン浜田選手と同期になるという。当然のことながら会場での人気、信頼は絶大。

↑「これまでの選手とは違う…」と唸らされる独特のムードと巨体で、観客の視線を独り占めにしたミスター・デンジャー。しかしガウンを脱ぐと、肩には大きなサポーターが…数々のデスマッチによって蓄積されたダメージで、身体中が悲鳴を上げていることは明白だった。

↑ フォークや五寸釘といった凶器も飛び出した一戦は、ヤミキ選手渾身のスリーパー・ホールドで幕。vs松永戦二連敗中だった聾唖者プロレスの英雄は、この勝利により引退を免れることとなった。
松永さんの身体が思うように動かないことは、試合を観ているこちらにも十分伝わった。亜脱臼した右肩だけではなく、膝や踵の古傷もかなり深刻な状態。
しかし、そこにはプロとしての凄みもあって…この試合で客席が最もどよめいたのは、実は松永さんが場外に転落した場面だった。
その際レスラーはセカンドロープを掴んで、ぶら下がるように回転しながら場外へ落ちる。これはプロレスの基本動作のひとつと思われるが、セミファイナルまでの試合を観てきた観客の目には、巨体を持つ松永さんの受け身が豪快且つ危険なモーションに映ったのである。
プロレスを見慣れている者にとっては、非常に新鮮な驚きがあった。こなれた所作やハイスパートよりも、大きなレスラーの基本的な動きにこそリアリティがある。プロレスの本質を見た思いがした。
今朝になって松永さんのmixi日記及びブログを見て、昨日の試合がリング上のミスター・デンジャーを見る最後の機会だったことを知った。闘聾門には出ず、HEROも最後となったら、それは正真正銘の完全撤退である。
調整しながらスポットのボランティア参戦を続けると思っていた俺は、その潔い決断に衝撃を受けた。そして、松永さんの最後の試合に立ち会えた幸運に感謝した。
異種格闘家としてFMWでデビュー、ゼロワンでデスマッチ最終戦、ノアで引退、そして最後のリングは聾唖者プロレス。松永さんのアウェー人生は徹底し過ぎているといっていい。
試合を終えて会場外へ出た松永さんは、聾唖者の観客たちに囲まれて握手攻めにあっていた。か細い声とゼスチャーで喜びを伝える老若男女たち…松永さんらしい幕引きの光景だった。「聾唖者の団体を潰しにきた危険な男」という矛盾に満ちたボランティア、プロレスの奥深さを見事に表現しているといえるだろう。そうですよ、あなたの前に立っている大きくて強そうな人は、本物のプロレスラーなんですよ。
感無量、本当におつかれさまでした。
[プロレス、格闘技][イベント]
松永さんから「よかったら、会場でTシャツ売る?」というご提案を頂いて北千住のマルイシアター1010へ向かった俺だが、これが生涯忘れ得ぬ一日の幕開けになるとは想像すらしていなかった。

↑会場ロビーに頂戴したTシャツ売り場。スタッフの皆さんは殆ど健常者だが、レスラーや一部関係者が聾唖者ということもあり、現場での交流は手話やゼスチャーが中心。隣りでDVDを売っていたお兄さんも聴覚障害者だったので、背後からいきなり近付かないとか、何事も目を見て伝えるとか、その場で幾つかの心得を悟った。実際に接してみないと分からないことは、やはり多い。

↑狭い会場ながら、超満員ぎっしりの観客動員。お客さんの多くも耳が聞こえないので、リングアナの説明やコールを四方に立ったスタッフが手話で伝える。コミカルな試合で時折笑いは起こるが、基本的には無音の世界。これまでに経験のない、非常に不思議なプロレス空間だった。

↑ メインエベントで外敵の松永さんを迎え撃つのは、聾唖者プロレス界の重鎮であるヤミキ選手。一見、選挙活動中の市議会議員候補のようだが、実は新日本プロレスで練習生時代を過ごしたこともある強靭なアスリート。聴覚障害のためにデビューこそかなわなかったものの、当時リングに上がっていればポーゴ選手やグラン浜田選手と同期になるという。当然のことながら会場での人気、信頼は絶大。

↑「これまでの選手とは違う…」と唸らされる独特のムードと巨体で、観客の視線を独り占めにしたミスター・デンジャー。しかしガウンを脱ぐと、肩には大きなサポーターが…数々のデスマッチによって蓄積されたダメージで、身体中が悲鳴を上げていることは明白だった。

↑ フォークや五寸釘といった凶器も飛び出した一戦は、ヤミキ選手渾身のスリーパー・ホールドで幕。vs松永戦二連敗中だった聾唖者プロレスの英雄は、この勝利により引退を免れることとなった。
松永さんの身体が思うように動かないことは、試合を観ているこちらにも十分伝わった。亜脱臼した右肩だけではなく、膝や踵の古傷もかなり深刻な状態。
しかし、そこにはプロとしての凄みもあって…この試合で客席が最もどよめいたのは、実は松永さんが場外に転落した場面だった。
その際レスラーはセカンドロープを掴んで、ぶら下がるように回転しながら場外へ落ちる。これはプロレスの基本動作のひとつと思われるが、セミファイナルまでの試合を観てきた観客の目には、巨体を持つ松永さんの受け身が豪快且つ危険なモーションに映ったのである。
プロレスを見慣れている者にとっては、非常に新鮮な驚きがあった。こなれた所作やハイスパートよりも、大きなレスラーの基本的な動きにこそリアリティがある。プロレスの本質を見た思いがした。
今朝になって松永さんのmixi日記及びブログを見て、昨日の試合がリング上のミスター・デンジャーを見る最後の機会だったことを知った。闘聾門には出ず、HEROも最後となったら、それは正真正銘の完全撤退である。
調整しながらスポットのボランティア参戦を続けると思っていた俺は、その潔い決断に衝撃を受けた。そして、松永さんの最後の試合に立ち会えた幸運に感謝した。
異種格闘家としてFMWでデビュー、ゼロワンでデスマッチ最終戦、ノアで引退、そして最後のリングは聾唖者プロレス。松永さんのアウェー人生は徹底し過ぎているといっていい。
試合を終えて会場外へ出た松永さんは、聾唖者の観客たちに囲まれて握手攻めにあっていた。か細い声とゼスチャーで喜びを伝える老若男女たち…松永さんらしい幕引きの光景だった。「聾唖者の団体を潰しにきた危険な男」という矛盾に満ちたボランティア、プロレスの奥深さを見事に表現しているといえるだろう。そうですよ、あなたの前に立っている大きくて強そうな人は、本物のプロレスラーなんですよ。
感無量、本当におつかれさまでした。
[プロレス、格闘技][イベント]
『激痛乃乱弍仟拾壱』Tシャツ。
全国の気の狂った皆様が楽しみにしておられる葛西純選手主催デスマッチトーナメント『PAIN LIMIT 2011』(8/24&25新木場1stリング)、昨年度優勝者MASADAさんの参戦も決定して期待度はうなぎ上り、大人用おむつがちゃぷちゃぷ音を立てている有様だが、ここで記念グッズのご案内をひとつ。
◎『PAIN LIMIT 2011』大会記念Tシャツ(予価3,500円)

↑こちらが正面。

↑言うまでもなく裏面。
※葛西選手のブログも併せてご覧ください。
http://ameblo.jp/deathmatch-monkey/entry-10981555709.html
「夏なんで、和風ホラーでお願いします」という牧歌的且つ大雑把な注文を頂き、試行錯誤と打ち合わせの末、このようにプロレスTシャツの領域を遠く離れたデザインに落ち着きました。とりわけ、背面の「耳なし芳一」…自分で描いておいて何ですが、気持ち悪いよコレ。
まあ、ラフカディオ・ハーンも草葉の陰で泣いていることでしょう。ついでにユーコン・エリックと大木金太郎も。
というわけで、当日の会場にて是非現物をご確認ください(会場限定90枚のみの販売)。
いやあ、不謹慎な仕事は本当に楽しい!
※大会公式ページ
http://freedoms.ne07.jp/page/scheduleData_40.html
http://freedoms.ne07.jp/page/scheduleData_41.html
[Tシャツ][イラスト、デザイン][プロレス、格闘技]
◎『PAIN LIMIT 2011』大会記念Tシャツ(予価3,500円)

↑こちらが正面。

↑言うまでもなく裏面。
※葛西選手のブログも併せてご覧ください。
http://ameblo.jp/deathmatch-monkey/entry-10981555709.html
「夏なんで、和風ホラーでお願いします」という牧歌的且つ大雑把な注文を頂き、試行錯誤と打ち合わせの末、このようにプロレスTシャツの領域を遠く離れたデザインに落ち着きました。とりわけ、背面の「耳なし芳一」…自分で描いておいて何ですが、気持ち悪いよコレ。
まあ、ラフカディオ・ハーンも草葉の陰で泣いていることでしょう。ついでにユーコン・エリックと大木金太郎も。
というわけで、当日の会場にて是非現物をご確認ください(会場限定90枚のみの販売)。
いやあ、不謹慎な仕事は本当に楽しい!
※大会公式ページ
http://freedoms.ne07.jp/page/scheduleData_40.html
http://freedoms.ne07.jp/page/scheduleData_41.html
[Tシャツ][イラスト、デザイン][プロレス、格闘技]