フリーダムズ、観戦。

葛西純プロデュース興行『東京デスマッチカーニバル2017』、何故かチラシ配りに来ていた漫画家の中川カ〜ルさんとバルコニーから観戦。とにかく凄まじい闘いの連続で、満場の後楽園ホールはドッカンドッカン盛り上がっていた。いやあ、楽しかったなあ。

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↑大日本プロレスのデスマッチヘビー級王者としてフリーダムズに登場の竹田選手は、ご覧の高所ダイブで佐久田選手から3カウントを奪取。無鉄砲を絵に描いたような技で、華麗さを伴うスワントーンボムとは趣の違う魅力がある。

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↑口に大型ルアーを掛けられたシクロペ選手は、吹本選手によって豪快に釣り上げられてしまった。万が一想像はしても、普通の人間はこういったことは実行しない。

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↑かなり上達した日本語で、観客を大いに煽っていたビオレント・ジャック選手。実際、日常会話では困らないレベルになっているから偉い。誇らしげに手にするのは、葛西選手の血で見事に彩られたカミソリボード。

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↑そんなジャック選手が持ち込んだ凶器は、大量のホチキスがセットされたボード。落下すれば、背中一面針だらけ…頭がいいのか悪いのか、判別の難しいアイデアである。

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↑血と暴力でトランス状態に至った葛西選手は、割れた蛍光灯で自らの胸を切り裂くパフォーマンス。満場の後楽園ホールは「キチガイ」コールに包まれた。これほどまで健康的な現場を、俺は他に知らない。

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↑ムチャクチャな死闘の末に勝利を収めた葛西選手は「ジャック、これを見ろ」とマイクアピール。何らかの凶器で指が切断寸前になり、皮1枚で何とか繋がっているという衝撃発言。自身の状況を口にすると普通は気持ちが挫けるものだが、葛西選手は「次は腕の1本、脚の1本、覚悟しろ」と終始キチガイそのものの笑顔で挑発していた。団体の発表によれば、右手中指腱断裂との診断、復帰時期は未定とのこと。

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↑メインに投入されたガラスボードは、放り投げられたミエド選手によって豪快に破壊された。粉々になったガラスはキャンパス上に残される格好となり、横になるだけで血を見る恐怖のリングを作り上げる。

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↑剣山を取り付けた長テーブルに寝かされて、正岡選手のダイブを受けるミエド選手。日本遠征最後の試合を、体を張って見事に闘い抜いてみせた。背中に剣山が刺さったまま、試合後の売店でTシャツを売っていたのは笑ったが。

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↑メキシコのキチガイジンを相手に、デスマッチ王座を防衛した正岡選手。勝った方も当然血まみれ。正岡選手の防衛ロードという展開を、個人的にはとても面白く観ている。


プロレスが好きだというスタンスにいながら、プロレスを舐めてるヤツもたまにいるじゃん。ジャンルの敷居を低くすれば、自分との距離が近づくと勘違いしてるんだな。プロレスは、アイドルや素人でもできる普遍性の高いスポーツ…の訳がねえだろ。「プロレスやってます」なんて簡単に抜かしやがって、この野郎。今まで何を見てきたつもりか知らないが、プロレスとプロレスごっこの区別くらいつけろっつーの。

デスマッチは流石に極端というか、その点で分かり易すぎるけれど、こんなの絶対に「無理」でしょう。外注として少々関わってはいても、やはりいつまでも遠い世界。そうでなければリスペクトできない。


[プロレス、格闘技][イベント]
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ドン・中矢・ニールセン。

1986年10月9日(木)、中学3年生だった俺は授業を休んで、隣市の中学校で開催された理科の研究発表会に出席していた。出番を待つ間、この日行われる前田日明vsドン・中矢・ニールセンのことで頭の中はいっぱいだった。いざ壇上に上がって、開口一番自分はこう言った。「今日は、こんなところに来ている場合じゃないんです」。

前田日明の相手にしては線が細かったけれど、ニールセンは子供の目にも「未知の刺客」と映った。決戦へ向けて「週プロ」が毎週のように煽るから、俺たちは日々興奮を高めて、まさにロマンの真っ只中にいた。どのくらいヒートしていたかというと、試合の前週に発売された「週プロ」の読者投稿欄に、俺が描いたニールセンの似顔絵が載っているくらいなのだ。待ちきれなかったんだ、本当に。

大人になってから振り返って、ニールセンは存在自体がユニークというか、「未知の刺客」というよりも「エイリアン」に近い人物になっていた。マット界に突如現れた、この日系人キックボクサーは日本で一体何を見て、何をしてきたのか。昨日三軒茶屋で買ったムック本に彼のインタビューが載っていて、そこには割にとんでもない発言が並んでいた。「ニールセンしか知らないことがあるのではないか」程度の個人的な勘ぐりは、現実(としておこう)の前ではあまりにもスケールが小さかった。31年前の俺にこの顛末を説明して且つ納得させるには、やはり31年の時間が必要になる。

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↑ニールセンがいう「リアル・ファイト」「リアル・ビジネス・ファイト」の定義について、例えば「シャムロック戦のディティールは?」とより詳しいところを聞きたくなるが、それにしても興味深いインタビューである。

そんな記事に衝撃を受けた翌日に、ニールセンの訃報を聞くとは…これは必然なのか? いや、人の暮らしなんて結局、偶然の連続でしかないと思う。ああ、ドン・中矢・ニールセン…。


[プロレス、格闘技]

「蓮見会」不発。

春風亭伝枝師匠主催の「蓮見会」、今年は思いがけず台風に吹き飛ばされた格好となった。怪しい雲行きの中、缶ビール1本までは屋外で飲めたのだが、さすがに晴れ上がることはなく、ずぶ濡れになる前に居酒屋へ移動。会場は目の前でも、ポセイドンの予行演習をするつもりはサラサラないということだ。


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↑「本降りになる前にとりあえず写真撮っておくか」「ポーズどうする?」「メキシコでいいじゃん、メキシコで」。全員で明後日の方向を向いてポーズを取る、ルチャ・リブレ風記念写真の出来上がり。

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↑天気予報により参加者は軽く半減して、女流写真家が逃げ帰った後に残ったのは、アメ横のシャツ屋、絵描き、落語家、不良といった面々。台風の中わざわざ飲みに来るのは、大抵こういった人種だということが改めて明らかとなった。憤懣遣る方無いといった参加者の表情をお楽しみください。

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↑諦めきれず、飲酒後に再度訪れた不忍池。ISOを極度に上げているので明るく写っているが、実際は漆黒の闇。ご覧のように夜空は一面雲に覆われて、蓮の蕾はまだ閉じたまま。我々は、わざわざ侘しさを味わいにきたのだろうか。

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↑花がなければ葉を楽しむのは、時期を逃した花見と同じ。「見て見て、こんなにデッカい葉っぱがあるよ!」「わー、本当だ、デッカーい!」。虚しい。


来年は晴れろよ、この野郎。


[日常][イベント]

DDT「闘うビアガーデン2017」。

新宿FACEで開催されたDDTのビアガーデンプロレスを観戦。初めて行くイベントで内容がよくわからなかったのだが(予習くらいしていけばいいのだが)、会場へ入っていきなり岡林選手がバーベルを引っ張り上げていたので「一体何事か?」と驚かされた。

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↑300キロという記録は、選手本人にとっても数年ぶりのものらしい。自分はこういった競技の知識を持たないが、客席からは「ほぼ日本記録レベル」という声も聞かれたから相当なものなのだろう。

会場へ行った最大の目的は、久々の来日となるOI4Kのデイブ・クリスト選手に会うことだった。大日本プロレスに参戦した際は、何度か一緒に飲み食いをしたものだ。昨日も試合後に居酒屋へ行ったが、彼は頑なに水だけを飲んでいた。そういえばアルコールは口にしないタイプだったな(MASADAさんやダニー・ハボックさんが彼の分まで飲むので、すっかり忘れていた)。

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↑華のある入場、華麗なハイフライは以前と変わらず。姿を表すだけでファンたちを味方にしてしまう技量、愛嬌は流石のものがある。

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↑OI4Kのポーズで久々の記念撮影。すでに発表されているようだが、帰国後は弟さん(ジェイク選手)と一緒にインパクト・レスリングに参戦するそうで「ビンビンだぜ!」と気合十分だった(実際は「I am excited」と言っていたのだが)。

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↑この大会で初めてお話しさせていただいたディエゴ選手は、300キロのバーベルを引っ張り上げた岡林選手を相手に大奮闘。メインにふさわしい熱いファイトに、思わず「負けるな!」と声が出てしまった。


アルコールが入っているだけにお客さんのノリも良く、実に愉快なイベントだった。手に汗と缶ビールを握って、大いに楽しませていただきました。


[プロレス、格闘技][イベント]

「Mr.ポーゴお別れ会」。

新木場1stリングで開催された「Mr.ポーゴお別れ会」へ行ってきた。特に存在意義があるとは思えないタレント議員が「一線は超えていません…」と釈明する一方で、「松永、一線を超えたデスマッチやるぞ!」と盛んにダミ声でアピールしていたポーゴ様だが、こちらの方はいきなり初対決で一線を超えてしまった感があり(相手の頭に灯油をかけて、口から火を吹いて燃やしてるんだもんな)、ゲストのデンジャー氏もその試合について自身のベストバウトであると語っていた。もちろん俺もあの試合は大好物で、ポーゴ選手にとっても最高の一戦だったと思っている。

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↑実業家として成功を収めている松永さんの佇まいには控えめな品があり、何かに達観した人物のように見えた。インディの会場においては明らかに異質な存在で、常に独特な位置にいる方だと改めて思わされた。

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↑地元での興行に確実に500人、600人の観客を集めたポーゴ氏は、優秀なプロモーターでもあったと力説していた大仁田厚選手。W★INGから出戻ったポーゴ選手と大仁田選手の爆破マッチを観るために、わざわざ西宮球場まで行ったことを思い出す。

正直に書くと、会場の客入りはあまり良くなかった。宣伝が行き届いていなかったのが唯一にして最大の理由だと思われるが、WWSが醸し出す垢抜けなさ(失礼!)が寂しげな会場の雰囲気をより切なくさせていた。入場料(お花代)は「WWSの存続費用に充てられる」と告知されていたが、そのWWSの活動停止がイベントの途中で発表されるという「何のこっちゃ」な展開。11月に予定されているという最終興行は、故人の為にもお金を使って派手に盛り上げていただきたい。ちなみにイベント中に行われたバトルロイヤルは、かなりドキドキするものがあった。改めて、プロレスって難しいんだな。

ポーゴvs松永という組み合わせは、真っ先にビジュアルから成功していた。あんなの殆ど「モータルコンバット」じゃない。それが見掛け倒しで終わらず、実際に有刺鉄線バットで殴ったり火炎噴射で燃やしたりしているのだから、どう考えたって面白かったに決まっている。間違いなく、人生を変えられましたよ。

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[プロレス、格闘技][イベント]
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